群馬県草津で火山噴火の予兆。今できる対策は?
気象庁は、群馬県の草津白根山で火山性地震が増加していることから、注意を促している。
草津白根山では噴火警戒レベル2となっており、小規模な噴火や降灰や、小さな噴石などが予想されている。
2月23日から火山性の地震が多発しており、1日で60回を超える揺れを観測している。
今後、大規模な噴火や大地震に繋がるおそれがあるため、近辺の人は警戒してほしい。
どうやって警戒すればいい?
小規模噴火であっても、火山灰はかなりの量になる。
また、遠い地域にも影響を及ぼすため、離れていても油断できない。
最も先に思いつくのが、降灰による呼吸器への影響だ。
粒子がかなり細かいため通常のマスクをつけただけでは吸い込んでしまう。
しかも、一旦吸い込むとその尖った形状によって肺に刺さって取れなくなってしまう。
肺炎やぜんそくの原因にもなり、想像以上に危険である。
専用の高価なマスク(ガスマスクのような)を使うのも手だが、品薄で用意できない場合は普通のマスクを水でぬらすのが効果的だ。
いつでも濡らせるように水を持ち歩くのを忘れずに。
次に、飲料水の確保が課題となる。
灰が川の上流に降ると、水質が悪くなる。
浄水場での濾過も、灰が多くなると目詰まりして機能しなくなってしまう。
そうなると、水道水を飲むことができなくなるのだ。
ミネラルウォーターを早めに購入しておくのが最も楽な方法だ。
しかし、長引いたときのために準備をするのが賢いだろう。
少し高くなるが、水道水を自宅で濾過することも考えられる。
サバイバル用の浄水器などを調べてみるとよい。
まだ時間はある
今回は火山性地震という、火山の周辺で起こる地震が観測されたという発表だ。
マグマや火山ガスの運動による「火山性微動」はまだ観測されていない。
現段階ではこの後噴火に至るかどうかは不確実だが、少なくとも火山性微動が観測されるまでは大丈夫だろう。
今のうちにできる対策をしてもらいたい。