恐怖! 海馬に作用して認識能力を低下させるウイルスが発見される!
能力の低下
最近、反射神経が鈍ってきたなぁ。
記憶力が優れなくなったなぁ。
と思っている人もいるだろう。
原因として、生活習慣の悪さや、使わなくなったことによる脳の退化が考えられるが、もしかしたらウイルスに感染しているのかもしれない。
そのウイルスは「ATCV-1」と名付けられている。
ウイルスのせい?
2014年11月に発表された論文[1]で、このウイルスが人体から発見されたと報告されている。
これまでにも植物への感染が確認されていたが、人間に感染することが初めて確認された。
100人ほどの被験者を検査したところ、約半数の人の喉からウイルスが発見された。
感染者と非感染者に対して、判断力や集中力に関するテストを行うと、感染者の集団の方が得点が低いという結果が得られた。
同様に、マウスにウイルスを注射してみると、感染したマウスはそうでないマウスに比べて餌の発見が遅くなった。
身体への影響、自覚症状がない
このウイルスは生物の判断や認識に関する遺伝子を書き換えるという能力を持っている。
それ以外の健康には影響を与えないため自覚症状はほぼなく、わざわざ検査しないかぎり発見されることはないだろう。
身体に攻撃せずに、遺伝子にのみ影響を与えるウイルスが発見されたのは今回が初めてだ。
さらに強いウイルスが現れれば、人間がバカになる日が来るかもしれない。
[1] Robert H. Yolken et al., Chlorovirus ATCV-1 is part of the human oropharyngeal virome and is associated with changes in cognitive functions in humans and mice, PNAS, November 11, 2014 vol. 111 no. 45